霧芯館におけるKJ法研修コースのポリシーについて
KJ法の技法は、『発想法』や『続・発想法』が出版されてからもたえず改良され、多彩に深く練り上げられてきました。1986年出版の『KJ法―渾沌をして語らしめる』はその集大成ともいうべきものですが、その後もさらなる技法上の進展がありました。
〈狭義のKJ法〉における核心部である〈表札づくり〉についても、創案者・川喜田二郎本人による新たなテクニックが考案され、KJ法本部・川喜田研究所の研修コースにおいては、これら最新の技法が取り入れられてきました。
〈点メモ花火〉と呼ばれる技法もまた、川喜田二郎の最新の考案に属するもので、考案者本人がたいへん日常的に愛用していたものです。そして受講者の評判もよく、さまざまな場面で活用されています。
(〈狭義のKJ法〉〈表札づくり〉については「KJ法 解説」のページをご覧ください。〈点メモ花火〉については、霧芯館の〈応用技法活用コース〉で受講できます。「KJ法 研修のご案内」をご参照ください。)
霧芯館においても、研修システムはなによりもKJ法の本質を正しく伝えるものであることを最重視しております。
そのために、KJ法の最新・多彩な技法の中から適切なコーディネイトによって研修コースを構築し、極力負担感の少ないシンプルなかたちで、初心者にも無理なく修得していただけるようにしております。
種々のメディアには、KJ法についての粗雑な概括や誤った情報の掲載が数多く見られますが、それらの多くは、KJ法を矮小化するものです。つまり、KJ法でなくとも可能な、単純な情報の整理や分類の技術として紹介しているものがほとんどです。また、創案者が、データに対する際に最も排除すべきであると考えた姿勢・態度によってKJ法を解釈しているものもしばしば見受けます。
創案者・川喜田二郎の〈本流KJ法〉による指導経験に基づいた、〈霧芯館〉の適正な研修を受講していただき、ぜひKJ法本来の豊かな技法の奥ゆきを体感していただきたいとおもっています。